「ヒロイン」であるということ


これまでの女優人生において私は
''真ん中に立つ''ということを
あまりしてきたタイプではありません。

これまでの役といえば

主人公の友達とか
主人公のクラスメイトとか
主人公の恋敵とか
主人公の友達とか
主人公の友達とか
主人公の同僚とか

概ねそんなようなところです。

でも好きでした。
そういう役もすごく好きでした。

もちろん女優としては
いつか真ん中に立ってみたいという気持ちが
なかったわけではありません。

でも''そういうタイプではない''
とわかっていたし
そんな機会がいつかあればいいなあと
どこか他人事のように
考えているところがあったのかもしれません。

そんな私に
いつも家族草子でお世話になっている
森さんは言いました。

「お前は真ん中に立って責任を背負うべきだ」

いつもはパンを買ってきてくれるおじさんですが
たまにすごく先人ぽいことを言うのが
森さんです(怒られる)。

初めて真ん中に立ったとき
今までに感じたことのないタイプの
プレッシャー?みたいなものを
感じたような気もしましたが

…気のせいかもしれません。

考えてみれば
そもそもあまり
プレッシャーを感じるタイプでもないので
「お前はヒロインだ」と言われても
てへぺろ!といった感じでした。

だから
森さんの言う「責任」を
しっかり背負えているのかはわかりません。

でも今まで以上に
''私は絶対にブレませんので安心して下さい''
という強い気持ちを持つことができています。
これが責任なのかもしれません。

そんな役をいただけたことに
ただただ感謝です。

私に、といただいた役に
真摯に向き合おうと思い
ここまできました。

というわけで家族草子東京公演
明日、初日を迎えます。

ヒロインを演じさせていただきます。

いつも通りがんばってきます。

また明日。

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藤村聖子

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