小学5年生のある日
お友達に''仲間はずれ''にされてしまったことが
ありました。
あ、今この子は嘘をついているな
とはっきり認識しました。
認識してしまいました。
子どもたちの間ではよくあることだと
今なら思えます。
でも当時の私にとっては
天地がひっくり返るくらいの大きな出来事で
たくさんたくさん泣いたのを
今でも覚えています。
それが私にとって初めて
「人が嘘をついた瞬間」に
気がついた日でした。
それ以来なのかなんなのかは
わかりませんが
人の嘘によく気がつく人になってしまいました。
人をたくさん観察するようになって
嘘に限らず
その人が言わんとしていることや
次に取る行動を
敏感に感じ取る人になってしまいました。
自分ではそれがちょっと嫌で
誰かがそのことに気がついたら
気持ち悪いと思われてしまうのではないかと
怯えています。
私にとっても
気がつかなくてもいいことに
気がついてしまう毎日は
とても窮屈で
簡単に言うと、すごく疲れます。
でもたまに褒められることもあります。
「全然気がつかなかったすごいね」
みたいに言われると
ちょっとだけ誇らしげな顔をします。
自分では嫌だと思っている部分でも
褒められると
それはそれで嬉しいものなのだと思います。
複雑です。
まあでも
そういうこともひっくるめて
お芝居をする人になれてよかったなと思います。
なんだかわからないけれど
''こういう人がいてもいい''のだと
思えるからです。
そんなこんなで
明日もお稽古がんばります。
なんの瞬間の写真だこれ。
また明日。
藤村聖子
お芝居やってます。 twitter→@shoko_fujimura_ instagram→shoko_fujimura
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